北アルプスの山々


藤井諭の山岳写真集です。 四季を通じて登り続けている北アルプスの山々の記録を年月順まとめたものです。 雪山、夏山、紅葉、花などの様々な山の表情をお楽しみください。


真夏の別天地
2000年8月 鷲羽岳の登りより三俣山荘と三俣蓮華岳。 8月でも涼しく残雪と緑に囲まれた別天地だ

雲ノ平
2000年8月 祖父岳から雲ノ平と薬師岳を眺望。 高山植物に覆われる

雲上の庭園
2000年8月 雲ノ平の日本庭園。 背景に黒部五郎岳

白馬大雪渓
2001年7月 白馬大雪渓を見下ろして。 白馬岳〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳〜爺ケ岳の後立山連峰大縦走の始まりだ

雲上の白馬杓子岳
2001年7月 雲上の白馬杓子岳と雪渓

コマクサ
2001年7月 白馬鑓ケ岳のコマクサ。 岩の中に咲いていた

雲海に沈む夕日
2001年7月 雲海に夕日が日本海へ沈む。 この日は天狗山荘に泊まった

不帰ノ剣から唐松谷
2001年7月 不帰ノ剣から唐松谷を見下ろす。 深い谷である

危険なアップダウン
2001年7月 大黒岳、牛首の危険なアップダウン。 緊張して通過する

五竜から鹿島槍
2001年7月 五竜岳より朝の鹿島槍ヶ岳。 白馬岳から縦走し、今日は八峰のキレットを越える緊張のルートだ

八峰のキレットを見下ろす
2001年7月 八峰のキレットを越えて見下ろす。 底からの登り返しがきつかった

鹿島槍山頂にて
2001年7月 鹿島槍山頂にて。 この頃は馬力があったね

長い縦走の終り
2001年7月 爺ケ岳より鹿島槍ヶ岳を振り返る。 宿泊した冷池小屋が赤い。白馬岳から爺ケ岳までの長い縦走も終わりだ

夕陽の大日岳
2006年5月 大日岳に沈む夕日に雪面がオレンジに染まってゆく。 地獄谷からは上記が立ち上がる。

夕日に輝く立山
2006年5月 みくりが池温泉に泊まり散歩する。 立山は夕日に染まり透き通るような青に輝いていた。

立山の雷鳥くん
2006年5月 赤いトサカで岩に乗り得意げな雷鳥くん。 奥大日岳を背景に絵になる。

白銀の世界
2006年5月 5月の立山雄山の途中から大日岳を望む。 手前の室堂平はいまだに白銀の世界だ。 室堂バスターミナルだけが雪から顔を出し、登山者が点々と歩く。

白銀の世界
2006年5月 快晴に恵まれ、雄山を越えて富士ノ折立へ向かう。 5人パーティが先行し、背後に剱岳を望む。さらに別山に進み雷鳥沢を下って一周した。

雪の大谷
2006年5月 立山室堂に至る雪の大谷。 この年は10m以上の高さがあり圧倒された。

焼岳のブルー
2006年8月 焼岳の北峰と南峰直下にあるブルーの美しい池

噴煙を越えて
2006年8月 噴煙を越えて山頂を目指す。 焼岳は荒々しい

荒涼と端正
2006年8月 焼岳の下降から望む笠ヶ岳。 荒々しさと端正のコントラスト

梓川河畔
2007年5月 早朝の上高地はひんやりとしたさわやかな空気に包まれる。 梓川河畔に残雪の焼岳が朝日を浴びて浮かび上がる。

別天地への入口
2007年5月 雪の涸沢を目指して登る。 ここは別天地の入口、穂高の峰々を望み涸沢の山小屋とテント村が見えててきた。

日の出の屏風岩
2007年5月 雪の涸沢では屏風岩から日が昇った。 乱れた雲が不気味だった。

雪の急斜面を直登する長い列
2007年5月 涸沢から雪の急斜面を直登する長い列。ザイテングラートは使わない。

厳冬の前穂北尾根
2007年5月 空は晴れた。この時期の前穂北尾根はまだ厳冬だ。 厳しくも凛々しいその姿は雄大でカッコイイ!


2007年5月 雪の奥穂高岳へのルートは凍り付いた梯子から。 ピッケル、アイゼンを構えて緊張の出発だ。

雪の穂高連峰
2007年5月 奥穂高岳の登りで振り返ると涸沢岳、北穂高岳がクッキリ! 雪の穂高連峰は素晴らしい!

奥穂高岳の山頂へ
2007年5月 ここまでは緊張の続く厳しい行程だった。 この尾根を越えて急坂を登り切るといよいよ山頂だ。

山頂の海老の尻尾
2007年5月 奥穂高岳の山頂は海老のシッポに覆われる。 山頂の厳しさを表現している。

武田菱
2010年5月 雪の遠見尾根を登る。 長かった雪歩きも五竜岳の直下まで来た。 山頂部に武田菱がクッキリ見える。

五竜岳の夕日
2010年5月 遠見尾根を登り五竜山荘に宿泊。 五竜岳を照らしながら日が沈んで行った。明日は晴れるぞ!

朝日に染まる五竜岳
2010年5月 日の出とともに五竜岳の山肌がピンクに染まる。 空には月が浮かんでいた。今日は五竜岳のアタック日だ。

後立山の盟主
2010年5月 五竜山荘から朝五竜岳に登る。 山頂に近づくと突然、鹿島槍ヶ岳が堂々と聳え立っていた。 2021年日本山岳写真協会展入選作品(東京都美術館)

優美な五竜岳
2010年5月 五竜岳から牛首を越えて八方尾根まで縦走してきた。 その姿は端正で優美だ。

夕日の槍ヶ岳
2010年8月 三俣山荘に宿泊し夕日の槍ヶ岳を見た。 荘厳である。

三俣蓮華
2010年8月 鷲羽岳から見下ろす三俣山荘と背後に広がる三俣蓮華の峰々。 真夏でも涼しい緑と残雪の別天地だ。

鷲羽岳と槍ヶ岳
2010年8月 鷲羽岳を越えてワリモ岳から振り返る。 鷲羽岳の奥には槍ヶ岳が聳えていた。

夕陽の槍穂
2010年8月 帰路の鏡平から望む夕日の槍ヶ岳と穂高岳。 ベールの雲も夕日に染まった。

モルゲンロート
2011年5月 モルゲンロートとは日の出に染まること。 早朝の燕岳は朝日を浴びてピンク色に染まった。
谷を挟んだ水晶岳、槍ヶ岳、穂高岳も次々とピンク色に染まって行った。

朝日に染まる槍ヶ岳
2011年5月 表銀座から残雪の槍ヶ岳を望む。 この日は朝日を浴びてピンクに染まった。

白銀の槍ヶ岳
2011年5月 白銀の槍ヶ岳は品格がある。 白い槍ヶ岳に出会えて感動する

大天井岳への道
2011年5月 雪の大天井岳は尾根を忠実に登る。 雪崩の危険のある登山道は避けて越える。

雪の常念岳
2011年5月 燕岳から大天井岳を越えて縦走し、初めて常念岳の全貌を見ることができた。 今夜は下の山小屋に泊り明日朝アタックだ。


2013年5月 徳本峠への登りから穂高を振り返る。 ウェストンが「私はスイスにいるのだろうか」と感動した風景だ。

緊張の急坂
2013年5月 霞沢岳K1ピークへの急坂。 登りも急だが特に下りは滑落停止に備えて緊張した。

残雪の穂高岳
2013年5月 北アルプス霞沢岳にて。 上高地を隔てて前穂高岳、西穂高岳を従えて聳える奥穂高岳。
徳本峠から雪道を4時間歩きK1の急坂を登ると、忽然とこの大展望が広がる。

明神池
2013年5月 明神池は神の宿る神聖な池。 早朝は誰もおらず静かで、水面に山と木々が映りこんでいた。

雪解けの清流
2013年5月 北アルプス徳本峠を下り、明神池から上高地への遊歩道を歩く。 岳沢への分岐に近づいたところに、雪解け水の清らかな清流がある。 ホッと一息つく別天地だ。下流には残雪の六百山が聳えている。

ハイマツと笠ヶ岳
2013年5月 西穂高独標より雲海の奥に笠ヶ岳が聳える。
雪に埋もれたハイマツはひたすら春を待つ。

残雪の乗鞍岳
2013年5月 西穂高の独標から望む乗鞍岳。 白いベールに包まれた乗鞍岳はいっそう雄大で気高く見える。 数年前の夏に息子と二人で登ったことを思い出す。

西穂高岳への道
2013年5月 独標から西穂高岳を仰ぐ。 ジャンダルムに向けて厳しいピークが連なる。

白馬大雪渓
2014年8月 白馬大雪渓を登る。 雲が上がり始めて青空が見えてきた。

一押しの白馬岳
2014年8月 白馬岳から朝日岳への縦走途中、雪倉岳から望む白馬岳。 この季節の山肌は残雪と緑のコントラストが美しい。 ここからの山容は実に優美で、一押しの白馬岳だ!

コマクサの大群生
2014年8月 雪倉岳への縦走で現れたコマクサの大群生。 山肌一面にコマクサが咲いて圧巻だった。

連続するお花畑
2014年8月 ハクサンイチゲ、シナノキンバイの大群生だ。 雪倉岳〜朝日岳はお花畑が連続する

立山と月
2015年5月 9年ぶりの再訪で、日が暮れると立山の上に月が現れた。 風流だ。

大日岳に沈む夕日
2015年5月 みくりが池温泉に宿泊した。 夕日が大日岳に沈んで行った。

雷鳥沢のテント村
2015年5月 雷鳥沢の幕営地はGWで賑わっていた。 天気さえ良ければ快適だろう。

雪の立山縦走
2015年5月 大汝山から雄山を背景に。 雷鳥沢を登り別山から縦走してきた。 雄山を経て下るまでピッケル、アイゼンで気を緩められない。


2015年5月 室堂平を超えると突然、勇壮な剱岳が現れた。 驚愕の瞬間である。

危ない雪庇
2015年5月 奥大日岳に向かう雪庇は強烈だ! 近づかないよう慎重にルートを取らねばならない。

奥大日岳への道
2015年5月 ここは奥大日岳への尾根道が一望である。 先行する登山者達が見える。さあ、山頂を目指そう!

山頂のおしゃれさん
2015年5月 奥大日山頂では美しい雷鳥のお出迎え。 この季節は羽が生え代わり黒と白のツートンカラー、そして頭にクッキリと赤い鶏冠。 かっこいい!

剱岳への道
2015年9月 剱岳のアタック日は晴れた。 早朝に雷鳥沢を出発し前剱岳を越えて登ってくると、立山連峰が眼下に広がる。 ここからいよいよ核心部のカニのたてばいを超える。

剱岳核心部へ
2015年9月 前剱岳を越えていよいよ核心部へ。 慎重かつ大胆に進もう。

夕陽を浴びる剱岳
2015年9月 10名全員が剱岳登頂を果たし、無事に剣沢小屋まで下りてきた。 振り返ると剱岳は夕陽を浴びて雲に浮かび、我々の登頂を祝福してくれたいるようだった。

仙人池
2015年9月 仙人池は長年の夢だった。 あいにく雲がかかり八峰は見えなかったが。

三ノ窓雪渓とチンネ
2015年9月 仙人池からの帰路に三ノ窓雪渓と朝日に染まるチンネが見えた。 チンネの中央チムニー登攀の記憶が蘇る。

剱岳の紅葉
2015年9月 再び剣沢小屋まで戻ってきた。 振り返ると剱岳の紅葉と岩のコントラストが見事だった。

紅葉の涸沢カール
2016年9月 穂高涸沢からパノラマコースを歩くと涸沢カールを全貌することができる。 紅葉と山小屋の赤い屋根、色とりどりのテント村がマッチしてカラフルで美しい。 穂高は6回目だが、初めて日本一と言われる涸沢の紅葉を見ることができて嬉しい。

紅葉とテント村
2016年9月 涸沢の紅葉とテント村はカラフルだ。 やっとこの時期に再訪できてうれしい。

ザイテングラート
2016年9月 今日は奥穂高岳を越えて前穂高岳まで往復。 ハードな行程でまずはザイテングラートを登る。

吊尾根から前穂高岳
2016年9月 奥穂高岳から吊尾根を進むと、雲の奥に突然ゴジラのような前穂高岳が見えてきた。 右奥の明神岳のギザギザはその背のようだ。

ジャンダルムを従えた奥穂高岳
2016年9月 登頂した前穂高岳から振り返ると、 先ほど通過した奥穂高岳がジャンダルムを従えこれぞ奥穂!と言える風景である。

高原のオアシス
2017年8月 天狗平から乗鞍岳を超えると突然見えてくる白馬大池。 ここは高原のおあしるとも言える別天地だ! まずは赤い山小屋で腹ごしらえをして白馬岳を目指そう。

盛夏の別天地
2017年8月 雷鳥坂から白馬大池を見下ろす。 夏でも涼しく快適、あそこは別天地だ。

坂の上の雲
2017年8月 司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」の長編ドラマのエンディングで辿る映像がここ。 奥の小蓮華山に至る稜線の道だ。サラ・ブライトマンの美しい歌とともに、山頂に向かって一歩一歩登る喜びに浸った。

厳しい白馬岳
2017年8月 杓子岳から厳しい白馬岳を見た。 東側が激しく切れ落ちて谷から雲が湧いていた。

残雪の秀峰
2018年5月 扇沢から長い爺ケ岳南尾根を登りきると、突然姿を現わした鹿島槍ヶ岳! その姿は雄大で、白い雪に覆われ秀麗で気品がある。 今日のゴールの赤い屋根、冷池ヒュッ テは近い。 行動10時間を越えて疲れているが、もうひと頑張りだ!

残雪の峰々を越えて
2018年5月 早朝に山小屋を出発し鹿島槍ヶ岳山頂を目指す。 前日に苦労して登り越えた爺ケ岳が実に優美だ。 靴底がはがれるトラブルを乗り越えて名峰の山頂に立てた喜びを噛み締めた。

峻厳の剱岳
2018年5月 雪の剱岳と対面する。 厳しくも美しい。

北アルプス随一のマイナーコース
2018年8月 北アルプス随一のマイナーコースを縦走した。 船窪岳に登ると一気に展望が広がり、左に針ノ木岳、右に蓮華岳が肩を並べて聳える。 偶然に二山の間にこの5月に登った鹿島槍ヶ岳があり、感激も倍増した。

船窪小屋の夕日
2018年8月 船窪小屋にて夕日を見た。 薬師岳の方角か?

高瀬川の記憶
2018年8月 七倉岳から高瀬ダム湖を見下ろす。 奥に槍ヶ岳が見える。 ダムの無かった頃OMCの冬山合宿で高嵐尾根から大天井岳に登った記憶が

そそり立つ岩峰
2018年8月 船窪岳、不動岳、南沢岳を越えてやっとたどり着いた烏帽子岳。 早朝から10時間を超える長い縦走だった。 一度は訪れたかった烏帽子岳は、毅然としてそそり立っていた。

目指すは水晶岳
2021年8月 薬師沢から急坂を雲ノ平に登ると正面に水晶岳が聳える。 雲ノ平は高山植物の宝庫だが、本日の宿は水晶小屋でのんびりしておられない。 三回目の水晶岳登頂を目指して先を急ぐ。

懐かしの鷲羽岳
2021年8月 懐かしの鷲羽岳。その姿は雲ノ平から見ると実に優美だ。 ワリモ岳を従えてその山肌が美しい。

堂々たる薬師岳
2021年8月 薬師岳は雲ノ平越しに眺めると横に大きく広がり堂々としている。 ひとつの山としては南アルプスの間ノ岳と並び最大だ。

赤牛岳は赤い
2021年8月 赤牛岳は憧れの山で今回の最終目的地だった。 しかし水晶小屋の翌日は雨で、赤い牛を断念したのは残念だった。