湯布院と由布岳

 

 前日に湯布院へ入り、町中から聳える由布岳の雄大さに感動した。町はテレビドラマの影響か観光客が多く、特に金燐湖は観光バスがいっぱいだった。この日の夜は冬型となり、北風が強く雪が降った。

 朝起きてまずは宿の温泉。由布岳を見ると山肌が白く、山頂は雲で覆われている。天気の回復を期待し、車で由布岳登山口へ到着。先着のパーティは寒さで出発をためらっていた。森林の中の合野越からまもなく、道は山腹をシグザグと進む。天気が良くなって雲がとれ、町を見下ろしながらの展望にめぐまれたコースだ。西峰と東峰のコルに登ると初めて3人のパーティに出会う。案内人の地元の女性から、湯布院の町を見下ろしながら金燐湖、風のレストランなど、名所の説明を受ける。ここから岩場となり、最高峰の西峰に向かう。いくつか鎖場を越え、西峰の一等三角点に到着した。対面する東峰の向こうには鶴見岳が見える。草木は霧氷で真っ白、その下に由布院の美しい町並みが広がった。ここで東京から来たという登山者に出会い写真をとってもらう。お釜1周のコースは岩のアップダウンが続く。松江までの帰りのドライブ時間を考え、下山とした。途中、登ってくる登山者計32名に出会った。由布岳は湯布院の町の展望の広がる素敵な山だった。

(タイム)329()  由布山荘7:10−由布岳登山口7:3545−合野越8:25−由布岳西峰10:1530−合野越11:35−由布岳登山口12:00