トンガリロ国立公園(ニュージーランド)
●入山
宿泊したグランドシャトー・トンガリロ
タウポで前泊し、ツランギ経由の バスでトンガリロ国立公園の登山基地となるファカパパ・ビレッジへ到着した。 宿泊したのは中世のお城風で有名な”グランドシャトー・トンガリロ”だった。 設備が完備し食事もすばらしく、快適なホテルだった。 部屋の窓からはルアペフ山の勇姿が正面に見えた。
ファカパパ・ビレッジからのルアペフ山 ★クリック!
●トンガリロ国立公園
トンガリロ国立公園はニュージーランド北島のほぼ中央に位置し、その美しさから世界自然遺産となっている。 歴史的にもマオリ族がこの島にたどり着き、ここの山を神としてあがめ定着した文化遺産だ。 麓のタウポには火山の噴火でできたタウポ湖や温泉があり、観光地となっている。タウポからファカパパ・ビレッジへはバスで2時間ほどかかる。 国立公園はルアペフ山、ナウルホイ山、トンガリロ山の三山で構成され、トラックと呼ばれるたくさんのトレッキングルート が整備されている。今回はタマレイク・トラックとシリカラピッズ・トラックのトレッキングを楽しむことができた。
シリカ・ラピッズから見るルアペフ山方面。季節は早春。
タラナキ・フォール
国立公園は火山地帯で植物も背が低い
●風景
日の出とナウルホイ山 ★クリック!
世界遺産の風景としては、なんといってもナウルホイ山とルアペフ山が主役だ。 姿もナウルホイは女性的で均整の取れた美しさ、ルアペフは男性的な荒々しい活火山、と対照的だ。
草原とルアペフ山
●ナウルホイ山
ニュージーランドの富士 ★クリック!
ナウルホイ山は典型的な富士山型の美しい山であり、標高は2291mである。 最初見たときは日本の山梨県にいるんではないかと錯覚を覚えた。季節は9月で早春(南半球は日本の逆)、 まだ山麓の草木は雪に埋もれ、荒涼とした風景が続く。
活火山だ
●ルアペフ山
ルアペフ山とロウアー・タマレイク ★クリック!
ルアペフ山は標高2797mで、トンガリロ国立公園の最高峰である。活火山であり、近年も噴火を繰り返し 被害を与えている。映画「ロードオブザリング」の舞台ともなった。
●タマレイク・トラックを踏破
コバルトブルーのアッパー・タマレイク ★クリック!
タマレイク・トラックを踏破することができた。前日は吹雪であきらめかけていたが、当日は 朝から晴れた。しかし前日の雪が凍り歩きにくく、最後のアッパー・タマレイクの登りはラッセルで時間がかかった。 火山湖のアッパー、ロウアー・タマレイクの2つの湖は美しかったが、山頂の風は強く冷たく厳しかった。
山頂で偶然一緒になった女性に撮ってもらう
●ニュージーランドの風景
麓のトウランギの村にニュージーランドの風景を見た。バスの親切な運転手さんの好意で、トンガリロ川沿いに トレッキングすることができた。まず遭遇したのがラフティングの風景。急流を歓声をあげてボートを漕いでいた。 次に見たのがフィッシングの風景。たくさんの釣り人が川に腰までつかり、フライフィッシングをしていた。 ブラウン・トラウトと呼ばれる大型の鱒がつれるそうだ(でも眺めている15分の間には上がらなかった)。 そして羊牧場の風景は典型的なニュージーランド。でも収益を上げるため半分が牛の牧場とは以外だった。
トンガリロ川で見たラフィティング
トンガリロ川はフライフィッシングが盛ん
山麓のトウランギの羊牧場 ★クリック!