シャクナゲ道の安達太良山

 

200579() 晴れ時々曇り

 福島県の安達太良山には、台風で中止もあり何度かの挑戦でやっと登ることができた。今回の日程も梅雨の最中で心配したが、幸運なことに当日は晴れ、快適な山行をすることができた。

 岳温泉に宿泊し、送迎車で奥岳登山口まで送ってもらう。始発のゴンドラで展望台まで登り登山を開始する。登り出して間もなく、両側一面にハクサンシャクナゲの道となった。ピンクの濃いつぼみから、白い満開の花までさまざまに混じって咲き誇る。さらには競うようにドウダンツツジの花が続く。潅木の花々におおわれた道が五合目から8合目まで延々と続く。たくさんの山に登ってきたが、このような風景は他に見たことがない。花道が終わると火山のゴツゴツした風景に変わり、間もなく安達太良山頂の乳首が雲の中から聳えて現れる。急坂を登り切ると、狭い山頂は何組かのパーティでいっぱいだった。

 噴火口跡の沼ノ平を見下ろしながら、縦走路を鉄山へと向かう。火山岩がゴロゴロし、植生はほとんどなく花の道とは激しく異なる。標高1709mの鉄山は風強く雲が飛び交い、下に広がる沼ノ平は月世界のような異様な風景だ。

 下りは温泉で有名なくろがね小屋へ寄り、酸性緑ばん泉で緑白色の湯に貸し切りでつかり汗を流した。小屋の裏には源泉が湧き出ていた。ここから1時間下ると奥岳登山口で、宿の送迎車で岳温泉まで戻り、路線バスで二本松駅へ下った。安達太良山は、花の高原と不毛の火山の二面を持つ変化に富み、期待以上のすばらしい山でした。

(タイム)岳温泉7:30−展望台8:30−五葉松平9:00−乳首(安達太良山頂)9:4055−鉄山10:3010−馬ノ背11:00−くろがね小屋11:5012:30−奥岳登山口13:40−二本松駅15:20